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■第8章「部活破り現る!」
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新キャラクターのノゾミちゃんと、パートナーメダロットのルナちゃん登場です。
第8章ではさらにイブキちゃん、ヒサキちゃんが合流し、ノゾミちゃんの弟妹、山岳部、海洋研究部の面々が再登場します。
これまでの章にないほどに、大変なキャラクター数です。
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私は第8章を書き始めてからほどなく、執筆の手が止まりました。
メダロット世界では基本的に、人間のメダロッターが1人増えるごとにパートナーメダロットが1体(時に3体以上)増えていきます。
イブキちゃんとヒサキちゃんが合流しただけで、アラセくん、クロスくん、イブキちゃん、ヒイラギちゃん、ヒサキちゃん、ファシーちゃんと、私が処理しなければならない人数は6キャラクターとなるのです。
どこへ行って何をするのも団体行動となると、新たな誰かに出会って会話するだけでも大変です。

多くのノベルゲームでもそうだと思いますが、メダロットSのシナリオでは基本的に、1度に3人までしか画面に表示されません。
また、キャラクターはセリフを話さなければ画面に表示されることがなく、空気と化してしまいます。
下手をすれば1度も話せなかったキャラクターは、誰にも認識されることがないまま、ずーっと一緒に行動していた……というホラーな展開になりかねません。

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第8章執筆時、倍々に増えていくキャラクター数に思わずフリーズしてしまった私ですが、イブキちゃんとヒサキちゃんの出会うタイミングを調整したりと、1度に登場するキャラクター数に制限を設け、何とかさばき切りました。
様々なキャラクターと初対面したヒサキちゃん、第8章だけで一体何回自己紹介をしたでしょうか。

ノゾミちゃんたち新キャラクターの参戦、伏線の回収や謎の解明等々、5部のクライマックスが近づくにつれ、今後ますます私は執筆中にフリーズすることが増えそうです。
最後まで走り切りたいと思います。


■登場キャラクター

◆羽衣(ハゴロモ) ノゾミ
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悪ガキグループのリーダーです。
第7章では最初「ボンバーキャッツ」というグループ名で現れ、最後には「ギャラクシーキャッツ」と改名しました。

……なぜ「ギャラクシー」なのか。
それは、私が第5部を執筆するにあたりいただいたメダロットSの根底にある世界観設定が、壮大なスケールのSF(スペースファンタジー)でしたので、私も第5部で新たに登場するキャラクター等々に宇宙を意識した名前をつけさせていただいているからです(モブ系は、宇宙とは全く関係のない名前が多いです)。

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ノゾミちゃんにつきましては、「キクヒメ的強キャラ女子ポジションだが、本当は子分ではなく仲間がほしいという理由で、メダロット部に因縁をつけてくる」という設定をいただいておりました。
私はそういった設定を元に、第8章ではノゾミちゃんを非常に分かりやすいツンデレキャラとして描きました。
結果的にノゾミちゃんは、メダロット2〜4の主人公イッキたちの仲間になる気がなかったキクヒメとは、また違った印象のキャラクターになったように思います。

ひとりっ子キャラも多い中、いただいたノゾミちゃんの設定には「家に帰ると6人姉弟の長女で、幼稚園〜中学生までの弟たちの世話を焼いている、健気な側面もある」という記述もございましたので、「6人姉弟!?……ということは、パートナーメダロットを合わせて12キャラ!?」などと考え、思わずおののいたものです。

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幸い今回は双子の7歳小2の弟妹、ヤスユキくんとアスカちゃんの2人だけの登場となったので、命拾いいたしました。
ノゾミちゃん姉弟の両親が「ハゴロモ食堂」を切り盛りしているという設定は、ノゾミちゃんが6人姉弟だという設定から思い浮かびました。
ちなみにですが、ノゾミちゃんの他の弟妹の名前、性別、年齢、性格などの設定もすでに作成しております。
彼らの登場がいつになるのかは未定ですが、ノゾミちゃんには中1の弟もいる設定にしましたので、この先アラセくんたちがコウボウ学園で出会うこともあるかもしれません。


◆ルナ
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ルナという名前とマーゲイというモチーフ、デザイン案を考案させていただきました。
機体名を「ツリーキャット」と書いて提出いたしましたところ、スペイン語に変換されてカッコいい名前となりました。
なんとなく、語尾に「ニャ」がつくネコキャラがほしいと思ったので、「ニャ」をつけて喋るキャラにしました。

パートナーのノゾミちゃんと共に第8章での登場となったルナちゃんですが、第8章執筆中はまだルナちゃんのデザインを拝見する前でしたので、ルナちゃんの外見は想像で書いていました。
「木登り上手なネコだから爪があるだろう、つまり両腕パーツは格闘のソードやクロー系だろう、きっと手もあるに違いない」等とデザインを勝手に想像していた私は、「ルナの爪で引き裂いてやるニャ!」「水切りして遊ぶのも飽きたニャ」と、爪と手があること前提でルナちゃんのセリフを用意していました。
私はルナちゃんの全体のデザイン案は考案させていただいていたのですが、両腕パーツの形状には特に触れていなかったのです。

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ところがシナリオ提出直後に拝見したルナちゃんのデザインは「射撃型で手がない」というデザインでしたので、すべての予想を外した私は、慌ててセリフを書き換えさせていただくことになりました。勝手な想像は当てにならないものです。
両腕パーツの形状の予想は見事に外した私でしたが、ルナちゃんのデザインのかわいらしさにはハートを撃ち抜かれました。


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