この章のテーマは「地上げ屋との対決」でした。
「地上げ屋」という、悪のイタズラ集団ロボロボ団とは性質も種類も異なる敵に、少年少女たちとメダロットたちが立ち向かっていく……。大人でも手を焼く、ロボトルでは解決しない問題を前に、非力な少年少女と「メダロット三ヶ条」に縛られ基本的に人を傷つけることができないメダロットたちに、どのような対抗手段があるのだろうかと、私は頭を悩ませました。
メダロット三ヶ条の元となったメダロット三原則を作ったのは私自身ですので、メダロット三ヶ条の存在に苦悩する私は因果が巡ってきたと言えるのかもしれません。
恐らくメダロット三ヶ条の問題は、この先も私を悩ませ続けることでしょう。
とはいえ昔も今も私はこのメダロット三ヶ条こそが、メダロットのシナリオにおいて重要な鍵となっていると考えております。
第4章で私は悩んだ末に、少年少女たちとメダロットたちを悪の道に進ませかけてストップがかかったりと大変でしたが、お陰様でなんとかメダロット世界的にギリギリセーフなところに踏みとどまれました。
私はゲームボーイ時代の昔から暴走しては、開発スタッフの方やイマジニア様に止めていただいていたのですが、今でもその性質が変わっておらず。しかしながら私自身が自らの暴走を意識的に抑えすぎてしまうと、面白味に欠ける起伏の乏しいストーリーになりかねないので、難しいところではございます(自分でもある程度は抑えております)。
主観ではありますが、許されるかどうかのギリギリのラインにお話しの面白さが詰まっていることが多いように思います。
■登場キャラクター
◆大空(オオゾラ) カンロク
イブキちゃんのパパであるカンロクさんは、家族とお漬物をこよなく愛する老舗お漬物屋さんの頑固親爺です。
パートナーはオリメダのキメンガーのラセツです。カンロクさんのことを「主」と呼ぶ、和風で渋いメダロットです。
カンロクさんにはイブキちゃんと同様に、「人の話を最後まで聞かずに暴走する困った性質」を持たせることで、イブキちゃんとの親子感を出しました。
カンロクさんにつきましては「親爺さんと漬物の味でアラセ、意気投合!」という流れをいただいていて、さらに愛娘のイブキちゃんの設定に「実家のべったら漬が世界一うまいと思っている」とありましたので、アラセくんとはべったら漬けの味で意気投合してもらうことにしました。
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